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13年目のFUJI ROCK Field of Heaven(2)

なんか出来過ぎたような話となったけれど、今回のHeaven最終日のステキな思い出に
なったのは言うまでもないけどね〜!
その後もマイケルは戻って来て、またたくさんの話で盛り上がり、おかげでダークスタ
ーのライブをもう少しで見逃すところだった(笑ー木村&勘太郎はおかげで見逃しまし
た!笑)
そんなマイケルとの名残惜しい会話を振り切って、目指すはステージ一直線!
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一曲目OPENNERは、なんと!NOT FADE AWAY!
思いもよらない始まりに、ヘッズたちは大喜び!!
おー!!リサ!ほんとうにTシャツ着て歌ってくれてる〜〜!!
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彼女の歌も、もしかしてDONNAよりも良かったりして〜(笑)?!
なによりステージでのSPACEダンスというか、その動きがキュートすぎる!!
お若い頃は、さぞやいっぱい本物のDEADのショーを追っかけて、くるくるくるくる
SPINNERダンシングとか、してたんでしょうね〜!
昨年末SFで、このバンドにいて、いまや本当のDEADのメンバーのボビーやフィルと
いっしょにFURTHURで演奏するJohn Kadlecikの、その目をつむって聴いていれば、
そこにジェリーが降臨するようなタッチの、その歌とギターを堪能したけれど、現在
のジェリー・パートを取るJeff Mattsonも良かったな〜!彼は見た感じも”らしい”しね!
その上ボビーのところを演るRob Eatonも、見てるうちに本当にボビーがそこにいるよ
うに見えてきた!!
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いや〜、十二分にスゴいです!
その後もたくさんたくさん、デッドの曲をカバーするバンドだから当たり前だけど、
最上級のクオリティで今はなき?(いやNOT FADE AWAYですが!)そんなデッドの
世界を堪能させてもらいました!
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何年前だったかな、たしか2003年、ボブ・ウィアがRAT DOGで来たときのように、
古株のベテランヘッズがもっと来るのかと思ってたけれど、予想に反して、若い日本の
ヘッズたちが、一曲一曲始まるセット毎に歓声を上げながら、いまはもう叶わないジェ
リーのいたデッドへの、その少しでもそんな世界を追体験するかのように、一曲一曲に
感激している姿を見るのもうれしかった!
かく言うボクもそうだったけどね〜!
この日は2 SET、計3時間40分だかの宇宙旅行だったけれど、全然時間なんて感じない
まま、ただただ楽しい、ヒア〜ナウの連続だったと、いま思うとそう感じます。
2SETの途中、ドラムスからEyes of the World行って、そこからMorning Dewに入った
ときは、放射能が混じった朝露が降る〜その詩が、本当に現実になったいまの日本で聴
くことになったことに、ちょっとぐぐっ〜と心がナーバスになってしまったけどね。
でもSuger Magnoliaでまた上げてもらって、そしてラストはAround & Around!
♬And they go on rocking
Goin’ round and round
Yeah, reeling and a rocking
What a crazy sound
And they never stopped rocking
‘Til the moon went down♫
軽快なロックンロールのスタンダードで、心地よいダンスを楽しんだよ!
そしてアンコールは、Shake Down Street!
心はいつもShake Down Streetでありたいと願う、ぼくらVenderとしては、身体をシェ
イキシェイキ!でもちとお疲れ、ダウン(笑)しながら、名残惜しくも、DSOの演奏も
、そしてHeavenでの3日間にわたる今年のライブも幕を閉じていった。。。
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(gravity freeの2人が最終日に描いたスカル&ローゼス!)
後日、仲間が問い合わせて、今回のセットはDEADが’72年に演ったスタイルの再現だっ
たそうだが、そのリストは完全DSOのオリジナルだそうだ。
おかげでヒットメドレーの連チャンで、うれしい悲鳴の連続が会場から聞こえていたけ
れど、コアな人にはぜんぜん気を休めるところがない、ベスト版のようだった、とちょ
っとゼイタクな文句も出ていたけれど(笑)。
でも、あの頃にはキースとドナがいて、たぶんこの時の演奏を再現したと思うヨーロッ
パ’72の時にはPIG PENもいて、その後身体の弱ったピッグ・ペンにはこれが最後のツア
ーになり、翌年には亡くなってしまう。そんな輝かしくも、また次の世界に移りゆく、
そんな時代の音が再現されたのは、いま思うとなかなか感慨深いものがあるなあ、と。
Heaven最後のそんなライブが終わって、余韻にまだどっぷりと浸っている内に日にちが
変わってジェリーのバースデーになったのも面白い。
また次の時代に、いやおうなくか、または、進んでかは知らないけれど、確実に一つ
また向かっていくんだなあと、ね!
そして、始まりでもやったように、また残っていたHeaven村のみんなに一人一人声を
かけて、キャンドルを真ん中に集めて、終わりの輪をつくった。
サンダンスで教わった、セージを焚いてサークルを浄める係を、娘が進んでやってく
れるのがうれしい。
何年かぶりに帰って来たswnkashankaのマサ、ホシコそして可愛い子どもたち。今年
初めて参加のお店の人たち。いつも顔を合わすたくさんの仲間たちといっしょに、今
年来れなかったナポリ薪釜ピッツアの「さくらぐみ」や、縄のみんなの顔を思い浮か
べながら、手をつなぎ輪をつくる。たぶん何人かは通りがかった人も加わってくれて
いたように思うしね。
そして、そんな仲間たちの絆や、最初にも思いを馳せた東日本の人たちや、福島の人
たちのこと、それに加えてこの期間中に起きた、この近くでの大雨の被害など、一人
一人からつながる思いをつなげていって、この輪を大きくしたいと、そう思った。
また、最初の輪では、忘れていた肝心なこと。こんな素晴らしい時間と現実を与えて
もらえるのも、この苗場の地の、その自然がぼくらを受け入れてくれているからだ、
という思いをもう一度思い起こして、そして苗場だけじゃない、まだこの日本や、マ
ザーアース自身が、こうやってぼくたちに、この平和な祝祭を与えてくれていること
に、あらためて大きな感謝を捧げたい、と思った。
母なる自然が健全でいてくれるからこそ、ぼくらはその中で生かされる。
だから、いま、その健全さが失われようとしているのは、それはぼくたち人間の、
それに感謝し敬う心を失くしたことに、その大きな原因があるのは言うまでもない。
そのことをしっかりと胸に刻んで、また来年も楽しく豊かに、ここで出会えるように
、一人一人出来る事をやっていきたいな、とそう輪の中、祈り願った。
そして一人一人と握手をしながら、抱き合いながら、輪が解かれ、開かれた。
さあ、もう少しだけ、この数日間の楽しかった時間とその心地よい疲れに身をまかせ、
その余韻を楽しむとしよう〜。
2011 FUJI ROCK、Field of Heaven 全ての出来事に感謝します!
ALL OUR RELATIONS !
ありがとう!!
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追記:今年のFUJI ROCKの前に、FACEBOOK上でField of Heaven since 1999という
コミュニティサイトをTHCのQちゃんと一緒に立ち上げました!Heaven Headsのみな
さん、ぜひご参加ください!!
また、SLOW TurtleのFACEBOOKサイトもあります。ブログの更新がSLOWになって
いるのは、ついついこっちの方で遊んでいたりするからです(笑)。すみません!!
どちらもどうぞ、よろしくおねがいしま〜す!!
*DSOライブの様子は、QちゃんたちのWASABI NEWSでド〜ゾ!!
http://youtu.be/jyoptWTt-1s

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13年目のFUJI ROCK Field of Heaven(1)

昨年で干支が一周りしたこともあって、今年はまた新しいスタートの予感はあったん
だが、まさかこんなに世界が変わってしまうことになるとは今年の春まで夢にも思わ
なかった。でも、昨年FUJIが終わった直後から、プライベートでも大変化を迎えるこ
とになったこともあって、変化する(させられる?)ことには自分なりには向き合っ
てきたつもり。
だけど、まさか!の311巨大地震。そして原子炉同時メルトダウンの大事故が起きる
なんて、それこそ!思ってもみなかったし、また思いたくもなかったことだ。
でも、現実にそれが起きてしまい、おまけにメルトスルー、メルトアウトなどという
聞いた事もない言葉まで生まれ、そしていまだに事態は深刻なまま続いている。
そんななか行われた今年のFUJI ROCK だったから、最初は本当に開催するのか、もし
くは出来るのか、お客さんは来るのか、来れるのか、海外のアーティストも来るのか、
来れるのか、、、実際その日が来るまで全てが何もわからないな〜、と思っていた。
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’99年以来、ここHeavenでの店作りは、アメリカで買った米軍放出のパラシュートをテ
ントのように張って、その下に服を並べていたスタイルだったけど、雨の事とかいろ
いろ毎年苦労もあって、そこで今年は違うスタイルでいくことにした。
以前住んでた愛知の西尾のテント屋さんが持ってる大小2つのドームテント。今年はこ
れを並べてお店にしてみよう!
実はこれは、ぼくらの友だちのケンゴマンが手作りで作ったもので、彼をそのテント屋
さんに紹介して購入してもらったもの。だけど、ぼく自身一回も組み立てたことがなか
ったから、果たしてどれくらい時間も手間もかかる事やら、見当がつかなかった。なの
で、例年は準備に2日かけるところを、今年は1日多くして、そして手伝ってくれる友だ
ちも多めに頼んで現地に入った。
結果、いつもなら気持ちも体力もギリギリで本番迎えるところを、やっぱり気持ち体力
ともちょっと余裕残しながら毎日過ごせたのがよかったな〜!準備の頃はいい天気も続
いて、昼過ぎとか、夕方に雨が降るくらいだったしね。
今回は去年の焼津組のモコちゃん、ナオに加えて本職トビのヨースケにトラック運転か
ら解体まで、職人なんでもいけるカツヤたち若い衆が焼津からチームで来てくれたので
大いに助かった!
ドームの建て込みも、最初ケンゴマンにケイタイで指示してもらいながら小さい方ひと
つ組み立てて、そしたら大きいのは焼津の男衆にモコ姐さんも加わってテキパキと一気
に完成した!!
これを二つヒョウタンのようにくっつけたら、これがなかなかいい感じ!
連結通路も雨が入らないようにして、どっちから入って、そして出て行けるように、
機能的にもバッチリだった。
そしてなによりいいな、と思ったのは、もちろん雨漏りの心配がなかったことと、その
中に入った空間のドーム特有の天井の高さから来る、なんともいえない解放感!これが
いちばん良かったな〜!
FUJIの場合、お客さんが押し寄せる時は、それこそ満員電車のよう。特に雨がひどい場
合は雨宿りも兼ねてスゴい時があるんだけど、それでも今回はストレスがぼくらはもち
ろん、お客さんにも少なかったんじゃないかな〜?
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(ここ数年Heaven Teeの柄をシルクスクリーンで刷ってギャラリーのように飾っている)
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そしてまた夜には電灯の灯りがドーム越しに巨大なランタンのように映って、これもい
い感じ〜。
そして応援参加でお店もいっしょに出してるRAINBOW WORKSも今年は自作ドームの
シェルターだったし、いつものティピ2つに挟まれて大中小のドームがけっこうサマに
なってたと、自画自賛ながら思う。
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さて、始まった今年のHeavenはと言うと、相変わらず、というか、またか〜??と嘆
いてもみたけれど、雨、雨のはじまりになった。でも例年なら周りは晴れてても、ここ
だけが山沿いにわか雨!という状況が多かったんだけど、今年は山一つ離れた周りの方
が凄まじかったようで、ニュースを見た友人、家族から連日「ダイジョーブか?ダイジ
ョーブか??」のメールや電話がひっきりなしに来たほど、周りはすごく被害が大きか
ったと、後で聞いてビックリした。主催者側の友人も、もし大雨が山一つずれていたら
会場内を通る川が氾濫して、中止せざるを得なかったかもね〜、と。なかなかギリギリ
だったんだな〜って思ったし、お客さんの中には交通事情や災害で来れなかった人もき
っといたんだろうな〜。
今年は初日の前の夜に、キャンドル灯して、その時いたHeaven村の人たちの声をかけ
て、集まって輪をつくった。
2年前まではキャンドル・ジュンくんがいっぱいのキャンドルを灯して、声をかけて毎
年はじまりと終わりに、静かな祈りの輪を続けていた。
昨年からジュンくんがHeavenを抜けて、入り口ゲートの向こう、キャンプサイトあた
りにピラミッドをつくってキャンドル王国を築いている(というのはもちろんウソで
ー笑、とてもステキなエリアです!!)。
とにかくジュンくんがいなくなって、昨年はそれでも、このサークルを続けていこう
と思ってたんだけど、始まりの頃に雨が降って、それでサークルも出来ないまま始ま
ったら、終わりにもサークルをつくるタイミングを逃してしまった。
それで去年はやっぱり何か、気持ちが特にすっきりしないまま終わってしまった。
なので今年はまた続けたいな、と思っていたけど、その上にこんな事態が加わった。
今年はいままでとは大きく違う世界の中でこのフェスも開催されるハズだし、そのな
かでぼくたちも何をどうしていくのか、どうするのかが一人ひとりに問われていたよ
う、感じていたからね。
だからなにより、先ずは祈りの気持ちで始まりたいって思っていた。
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FUJI ROCKは苗場でもう13年目、その前は3回かな?だから、もう16回目になるはず
で、ぼくは苗場しか知らないけれど、お客さんの中にはきっと毎回来通している皆勤
FUJI ROCKERもたくさんいるハズだ。また、うちのTシャツを買ってくれる人も、毎
年来てくれる人の中にはもう顔見知りもけっこういる。
一年の内たった数日間の時間と空間を共有するだけのことだけれど、それがもう十数
年続くと、何かもう、それだけでファミリーのような連帯感も生まれている。
うちの娘も、最初に来た時は4歳だったのが、いまではもう16歳! 去年あたりから、
Heavenから遠征してGREEN〜RED、もちろんJUNEくんのピラミッドまで、ガンガン
あちこちライブを見て楽しむような、そんないっぱしのFUJI ROCKERになってるしね〜。
そんな、知らないうちに年月が流れて、その共有した年月の分だけ、気がつけばたく
さんの思い出や大きな絆みたいな意識が生まれている。
だから、今年の311に被災した東日本、東北のたくさんの人たちの中には、今年は来
たくても来れなかった人もいると思うし、また、そんな人の中には、家が無くなった
り、ひょっとしたら家族や友だちや親しい人が亡くなったり、そして何より毎年のよ
うに来ていた自分自身の肉体がなくなってしまった人なんかもいたんじゃないかな〜
って、思ったりもした。。。
そして福島の原発の事故が起きて、放射能もたくさん放出されて広がって、このあた
りの近くにもホットスポットと呼ばれる放射能濃度の高い地域が生まれたりしてる中
で、たぶんここ苗場も以前よりは放射能が飛んで来ているんだろうな〜、って、思い
たくもないけど、そう思うしかない現実を見つめていくしかないとも思ったりして。
それはもちろん日本中、そして世界中も同じだけれど。
さあ、そんな中で天国と名付けられた、この場所でしっかりと着地して、先ずは楽し
くやろうね!と、あらためて思い直して、ね。
いつもサイコーのペインティング・ヒア・ナウ!を見せてくれるGRAVITY FREEの二
人が、bubbちゃんたちと通っている宮城での炊き出しボランティアのことをシェアし
てくれて、我らがエルダー、マキさんやカオリコ、Qちゃんやマサたちが想いを語り、
またそれぞれ想いが語られなくても、分かち合って、想い合って、また2年ぶりにはじ
まりのHeavenの輪ができた。
そんな中、以前にジュンくんがくれたいくつかのキャンドルの火を見つめながら手を
つなぎ、少しの間静かな夜を感じることが出来た、と思う。
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明けて初日は朝から、けっこう雨が続いて、いつもだったらお客さんも大変そうであ
んまり買い物どころでもないのに、今年は少し様子が違うぞ。
なぜかたくさんの人が初日からHeavenにも押し寄せて、そしてTシャツも買ってくれる。
2日目も雨が続いてるけど、みんなこころなしか、元気があるなぁ〜!
去年の初日もずーっと雨だったけど、その時はけっこうみんな疲れ果ててたように思
ったのに、今年は時々止んだりしてるせいなのか?
でも、それもあるけど、たぶんみんな解放されたいんだろうなあ〜って、そう思った。
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(いつものHeavenTの他に東北への支援となるTシャツもつくった!)
311以来、直接の被害がそんなにない場所でも、毎日入ってくる東北の凄まじい状況と
か、花見やお祭りの自粛、そして福島の事態、放射線量や汚染食材、汚染地域・・、
そんな状況が続く中で、純粋に自然の中、いい音楽をゆっくり、たっぷり楽しみたい、
って来た人は例年以上にみんな思ったやろな〜、ってね。
ぼくら自身も、いざ来てみて、いつものようにライブが始まると、そのいいバイブレー
ションに身をまかすにつれて、身体の深い部分に固まっていた、凝りのようなものが、
少しづつ溶かされていくように感じたからね。
いままでは当たり前のようにあったと思っていた、いつでも音楽を楽しむ事や、自然は
いつも清浄で癒しだけを与えてくれる存在だって疑いもなく思っていたことなどが、本
当にありがたいことで、そんないままでの日本では日常にあったようなことが、他の国
ではこれまでもあり得ないことでもあったし、世代を少し遡ると、日本でも多くの時代
で、そんなことは考えられなかった事でもあったと思うし。そして、昨年までと今年以
降では、そのことが、たぶん大きく変わってしまったようにも思うから、ほんと、いま
もこんなミュージックフェスが開催されることに感謝したいなあ、と。
このことを一番に感じたかな。
最初にも書いた、この震災や原発事故で、来たくても来れなかった人へのシンパシーや、
いまも続く大変な事態への、できるだけ想像を働かすこと、そしていま、ここにいるぼ
くらに出来る事の模索と、その行動と、そして楽しむこと、楽しむことのできる環境、
それら全てが大きく依存している、自然という大きな大きな存在、それへの感謝。
とりとめもないままに、いろんなことが頭をめぐり、連なって考えながら、感じながら、
気づきながら過ごした苗場での時間だった。
たぶんFUJI ROCKとしても、今年は特別な思いがあったはずだろう。そうでなくても
FUJI ROCKはただの商業イベントではない、それを超えたサムシングをいつも見せ続け
てくれている。
今年はそんなFUJI ROCKの原点を思いがけず、理解することができた。
毎年NPOブースが並び、ソーラーステージはもちろん、Heavenよりもいち早くバイオ
燃料でのクリーン電気で会場全てをまかなうAvalon Fieldで毎日Atomic Cafeというイベ
ントが開催されていた。
初日に、ここをオーガナイズする伴英幸さん、映画「六ヶ所村ラプソディ」「ミツバチ
の羽音と地球の回転」などでおなじみの鎌仲ひとみ監督、未来バンク理事長で環境活動
家の田中優さんの対談がAtomic Cafeトークで行われたのを聞きに行った。何年か前も
鎌仲監督とShing02のトークもあったように、ここAvalonはNEW POWER GEARと名付
けられた、その始まりから新しい未来や社会への発信フィールドとなってきた。
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(Atomic Cafe Talk 優さん、 鎌仲監督、伴さん)
そのAvalonで、もちろん今年は311の事態を受けて、特に福島原発事故をきっかけとした
脱原発の思いがより高まったのはいうまでもないだろう。その一環がAtomic Cafeという
名前のトークとステージ、そしてメインブースでの様々な脱原発への提言となっていた。
そのAtomic Cafeという名前は、同名の映画から取られたもので、FUJI ROCKの中心人物
で大将、日高さんたちが’80年代に何年か東京で反核、反原発イベントとして開催してい
たものだそうだ。今回にも登場する加藤登紀子さんや、そしていまは亡き尾崎豊なども
出演していたと、ドームテントのAtomic Cafeブースで、当時から関わっていた人たちが
説明してくれて、映像なども見せてくれた。
そして口々に「これがFUJI ROCKの原点です!」と。
このあたり含めた詳細は、今年のFUJIの前に行われた日高さんのインタビューに詳しい
ので、ぜひご覧ください。日本でもう歴史的な、そして規模も含めて日本を代表するFUJI ROCKの、そのスピリットを感じ、今回あらためて参加できていることをうれしくおもった。
翌日も、今年で高1晴れて軽音部となってバンド練習に忙しい、そんな我が娘と一緒に
Atomic Cafeステージに出かけてみた。行ったらスゴい混雑で入場に制限がかかってる!
そこで大回りして、ぬかるんで思うように歩けない斜面を上り、人ごみをかき分けて、
なんとか入り込んだ〜と思ったら、お目当てのライブがちょうど始まった!
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かなりの斜面上方からだけど、斉藤和義のセルフカバー「ずっとウソだったんだぜ」を
娘と一緒に生で聴けたことはうれしい思い出だ!
「ずっとウソだったんだぜ〜!ずっとクソだったんだぜ〜!」会場にいる娘とそう違わ
ない10代や20代の若者たちが、自らのそんな思いを代弁してくれる替え歌に合わせて、
そのサビの部分を大合唱していたよ!
その後出て来たYMOと加藤登紀子さんのトークは残念ながら、遠すぎてあまり聞こえな
かったから途中で出たけれど、でも、おトキさんやYMOの御大3人は、その長いキャリ
アのなかで、戦争や平和、核再処理、原発等の社会問題にも真摯にその姿勢を示し、
また発言、行動している、この国では数少ない大人たちだと思う。
あらためてビッグ・リスペクト! 
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(ボードウォーク沿いに、かわいい〜、けれどもこれぞロックなメッセージアートが!)
 
帰りの道すがら、気持ちいい森の中、音楽やROCKのことだけじゃなくて、ゲンパツや
核のことなんかもスムーズに娘と会話が出来る、そんなきっかけを与えてくれるFUJI
ROCKはやっぱりいいな〜、とあらためて思った。
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さてさてROCK FES肝心の今年Heavenでのライブは、なんと言っても金、土の2日間ヘ
ッドライナーを務めたWIDESPREAD PANICが圧巻だった。
今回のFUJIが初来日のバンドだけれど、グレイトフル・デッドやオールマン・ブラザー
スの遺伝子を受け継ぐ、いわゆるジャム・バンドと呼ばれる世界では、いまやもうビッ
グネームの大御所だ。デッドもそうだったけど、また’99年初来日して3日間ここHeaven
でトリを飾ったPHISHなんかも、そのライブを体験するまでは本当のところが理解でき
ないのが、ジャム・バンドの世界なんだと思う。いわゆる一曲ヒット曲が生まれて、そ
れが世界中でON AIRされまくる、というものではないからね〜。
その日、その日のセットが全く違って、そしてもちろんその日の出来具合もあるけれど、
そのSHOWの全てが、どんな世界をみせてくれるかだったり、どんな世界に連れていっ
てくれるかだったりするわけで、、これはCDや映像からもなかなかわからないのはしょ
うがない。
こうやって書いてても、たぶん伝わりにくいと思うけれど、とにかく人生、体験が(全
てじゃないけど、)大事なこともある、よね(笑)!
な〜んて、かくいうぼくもデッドもようやく最後の方に一回体験しただけだし、まわり
のコアなヘッズの友人たちの99回だの、いや250回だの、という人生のけっして短くな
い期間を、そのツアーを回ることだけに捧げた連中に比べるとエラソーに語る言葉も
ないけどね(笑)。
そして、このパニックもその名はよく身近にいつも聞いてはいたけれど、今回がライブ
初体験!
初日は、途中から雨がけっこう降り出す中でのライブとなったけれど、さすが太い音、
バツグンの安定感、そしてその多彩さに、楽しませてもらった。
でも2日目、土曜日のパニックはサイコーだった!
初日はどちらかというと、馴らし運転?、日本のファンの反応チェック?も兼ねての
顔見世興行みたいな感じもなかったではないけれど、翌日は、しっかと目的地も決めて
の本格ドライブ!
それもけっこうロングドライブにフルスロットルで連れて行ってくれた!
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前情報でも目にしてたけれど、パニックはサザンロック、どちらかというとオールマン
なんかの流れ(ALLMANのギターにも入っていたみたい)の、というかニオイを感じさ
せてくれるサイコーなアメリカン!バンドなんだな!
いままでCDも聴いた事がなかったので、ほとんど知らない曲ばかりだったけど、その曲
から曲への移行が神業的な、これぞジャム!の神髄をみせてくれながら、まったくの安
心感でそのグッドグルーブに身をまかせ、ひたすらダンスを楽しめる、そんなうれしい
3時間だった!
うん!さすが向こうでも数万人規模の数々のフェスのヘッドライナーを務めているキャ
リア十二分、実力バンドだね!!
また、ぜひ来て欲しい!し、今度は一度、アメリカの野外フェスでじっくり体験したいな〜!!
余談になるが、主催の友人から聞いた話で、311で開催が懸念されたFUJIだけれど、こ
のパニックはいち早く、その放射能リスクへの心配にも関わらず、二つ返事で参加を表
明してくれて、この大変な事態に直面する日本での演奏を決めてくれたんだと。
そんな気持ちで先ずは応えてくれる連中だからこそ、やっぱりデッドやLOVE&PEACE
の流れを汲む、サイケデリックなダルマ継承者と呼ばれる所以だろう!
でも、WIDESPREAD PANIC(広く拡散されるパニック!)という自分たちの名前が、
今の日本では場違いに聞こえやしまいか、としきりと恐縮していたそうだけどね!
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さて、FUJI ROCKが一番お客さんが多かったのは4〜5年前くらいだったかな。
もちろん今年は311が影響して前売りも伸び悩んだそうだけど、それでも開催が迫るに
つれて延びたみたいで、いつもなら二日目土曜日がピークなのが、今年は最終日の日曜
日が一番チケットが売れたそう。
でも、この大雨の影響で来れなかった人もいたんじゃないか、と思ったけど、それでも
毎日Heavenに人はたくさん来ていたな。
もちろんボク自身は毎回知らないNEWアーティストのライブが続くんだけど、それでも
若い人たちには人気があるようでいっぱい人が押し寄せて、そんなライブはやっぱりよ
かったね!
印象に残ってるところでは、2日目の一番、たしか雨はちょっと止んでたかな?今回で
Heaven 2回目となる中村まりがロンサム・ストリングスというフォーキーで、アメリカ
ン・ルーツミュージック、ブルーグラスなバンドと一緒に演ってくれたのが、この森に
こだましていい感じだったな〜。
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また、有名どころで言えば、昨年の朝霧ジャムでも演ってくれたトッド・ラングレンが
今回Heavenに登場!
朝霧では伝説のブルースマン、RJことロバート・ジョンソンのナンバーをやって意外?
だったけど面白かった。けれど、今回は自分のナンバーをちゃんと?演奏してたね!
朝霧で見てもうれしかった、毎曲終わるたびにジャンプして着地する、あのスタイルが
今回も健在で良かったよ!
そして日本人で言えば、特にぼくらの上の世代、ベビーブーマーの人たちには伝説の、
フォークの神様、岡林信康も登場して、もうフォークというよりぼくらニッポン人の
ルーツミュージック、祭り囃子や民謡調のエンヤ〜トット〜!ロックで若い世代にも
受けていた。
そうか、もうみんなこの世代の人たちは歴史上の人物みたいなもんだし、レジェンダ
リーな存在だ!
そういえば3年前だったかな、再結成したフラワー・トラベリング・バンドでジョー山
中もHeavenにいたっけな。いつだったかもう忘れたけどキヨシローももちろんここで
歌ってた。みんないまは空の上のヘブンなんでしょうね?
でも今年は特に、キヨシローが生きていて、そしてここで歌って欲しかったな〜!!
♫アキレタモンダゼ〜、サマータイムブル〜ス♬
ってね!
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さて、話はそれたり、そんなこんなの行ったり来たりのレポートではありますが、3日
目は朝一の本降りの雨に、今回は3日間続けて雨!かとあきらめかけたけど、ライブが
始まる頃にはすっかり上がって青空そして待望の太陽も出て、最終日にしてようやくう
れしいフェス日和となりました。
そんななかGOMAちゃんが登場し、Heavenはまた大盛り上がりとなった。
ご存知ディジュリドゥの奏者のGOMAちゃんは2年前に交通事故に遭い、その後遺症で
記憶の一部が消えたり、新しい事を覚えづらくなるという高次脳機能障害となってしま
った。その上、一時はディジュの吹き方も忘れてしまった、と言う。
それで、ようやく今年の夏からライブを再開させて、そして今回が2回目のライブとな
ったんだと。
その復帰一回目のライブを体験した仲間が今回何人か手伝ってくれていて、その時の感
動的な話を聞いてもいたから、今回のここでのライブも楽しみにしていた。
ぼくはお店の方から見ていたけれど、事故前のような感じではもちろんなかったけれど、
それでも伝わってくるグルーブは素晴らしく、みんな熱狂的にそれに応え、最後の
GOMAちゃんの涙ながらのメッセージには、たくさんの人が涙をダダ漏れにした位、本
当に感動的なライブだった。(後日、リハビリのため始めた彼の絵も素晴らしかったで
す!こちらもどこかで機会があればぜひ!)
さて、毎年始まるまではHeavenTeeの制作や、イベント機材、什器なんかの積み込みや
搬送のLO〜NGドライブ、現地での建て込み、準備、、、そんなけっこうな時間と労力
を費やして、いざ始まって、、、ようやく馴染んだかと思う頃に、気がつけば最終日と
なっていて、あ〜、また終わってしまうのか〜、なんて思っている自分がいつもいる。
今年もやっぱりそんな感じになってきたな〜〜。
でも、最後には、今回一番楽しみにしていたダークスター・オーケストラが待っている!
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その前に、高校の時レコード聴いて、18の時大学生活を送るために大阪に出て来た、そ
の夜、先輩に梅田のバーボンハウスに連れて行ってもらって見た憂歌団の木村さんを、
隣のオレンジコートに聴きに行こうっと!
20代の頃には、ソロになった木村さんに、何回かぼくのホームタウンにも来てもらって
小さなライブも企画したこともあったしね。
と思ってたら、うちがHemp Tシャツのボディを使わせてもらっているGO HEMPの橋本
さんが家族でやってきて、昨晩、橋本さんちに同じ憂歌団のギターだった内田勘太郎さ
んが泊まりにきて、今日なんとシークレットで木村さんと一緒に演る!と言うじゃない
すか!
これは、憂歌団の再結成への大きな一歩だ!ってね。
それもあって、ますます期待が膨らんで、見にいったら木村さんは歌ってたけど、まだ
勘太郎さんの出番が先のよう。そこで一回戻って出直そうと帰ってきた。
そしたらRAINBOW WORKSのナガイんところに、ちょっとフェスには様相の違う感じ
の、インディアンと思しき男が、なにやらナガイと話し込んでるじゃあーりませんか。
行くと、DARK STAR ORCHESTRAとネームが入った名札を下げているから、うん?
メンバーか?と思ったけれど、着ているTシャツとかフンイキが、あきらかにどこか違
う感じ。
聞くと、DSOのメンバーで女性ボーカルの人のパートナーとして、今回一緒に来た、
やっぱりインディアンの人だった。
彼はマイケルという名前で、一般にはスー族と呼ばれる部族の、詳しくはダコタの人
でサンダンサーでもあった。
ライブの前に、その奥さんのリサさんと一緒にHeavenの中を見て回っていたところ、
ぼくらがたてたティピの、そのポールに竹が使ってあるのを見つけて、しきりに興味を
もって見ていたと言う。そこを、ぼくらと同じビッグマウンテンでサンダンスを踊るナ
ガイが一声かけて、盛り上がってるところだった。
ぼくも含めて、今回うちのメンバーにはカオリコ、シンゴと4名のサンダンサーと他に
もシーダーウーマンのアカネやうちの娘たち、たくさんのサンダンスの縁者がいる。
また隣りのLOTUS CAFEのマキさんは、’80年代にSF郊外のDAVISにあるインディアン
自治大学でデニス・バンクスが学長だった頃に、そこのサンダンスの手伝いをしていた
し、インディアン・タコの店をやるswnkashankaのマサも、ビッグマウンテン・サンダ
ンスにも来ていて、その上サウスダコタのクロードッグのところで4年間サンダンスを
修めている。
そして、なぜかそのほとんどがデッド好きとキタモンダ!
そんななかで今回のこの出会いは本当におもしろい、いい出会いになった!
マイケルはいちいち、そんなエピソードに喜んで、サンダンスや他の儀式やアクティビ
ティをここぞとばかり話し始める!(ところを見ると、たぶん彼自身はデッドにあんま
り興味がないんじゃないか〜、とチト思った。笑)
そこで仲良くなった彼に、なにかTシャツでもプレゼントしようと思ったけれど、彼の大
きな体に合いそうなものが見当たらず、それでちょうどもらったばかりの、ぼくにはちょ
っと大きいXLのTシャツをプレゼントした。
それはアメリカン・インディアン運動の指導者の一人で、無実の罪とされる容疑でもう
30年以上刑務所に入れられているレナード・ペルティアの解放を願う支援Tシャツで、
チーフ・クロードッグの活動も支援する行うマサたちが作っているものだ。
するとマイケルは、その場で着替えて「帰ったら日本でもらったと、他のインディアン
たちに自慢する!」とスゴく喜んでくれた。
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(Free Peltier Now!!)
また2002年に、ヒロシマ原爆の残り火を核廃絶の象徴として、海を越えてアメリカに渡
して、各地の核に関係する場所をシンゴがそのファイヤーキーパーとして捧げ歩くピー
スウォークをした時に、そのゴール近くのワシントンDCにて、セレモニアルなギャザリ
ングをした時に、当時そこに住んでいたマイケルが偶然参加したのだそう!
そんなエピソードも話の中から発覚して、おまけに共通のインディアンの友人もいるこ
ともわかり、そのシンクロニシティに喜んでいた!
スモールワールド!スモールワールド!と連呼するマイケル。ぼくらはオーミタクヤシ
ー!(ALL MY RELATIONSつながるすべてのいのちよ!)と彼らの祈りの言葉でうな
ずきあい、笑い合った!
ライブ開演が迫る奥さんのリサに、今回アコースティックギターを持ったジェリー・ガ
ルシアの、その後ろに原発から煙が上がって、その原発から出たコンセントプラグが外
れている。そんなデザインのUNPLUGGED柄のTシャツをプレゼントしたら、大いに喜
んでくれて!さっそくステージで着てくれると言ってくれた!!
WAO〜!!
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(→続く〜♬ to be continued〜♪ )