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THINK THE FUTURE !!

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昨年の3月10日、SLOW Turtle春夏のカタログを発送し終えて一息ついたので、夕方、
友だちの岡野くんに電話した。すると、今日は娘のあかりちゃんの高校の卒業式だっ
たから家でお祝いするから来ないかとお誘いがあった。
ソロはもちろん、天空オーケストラ、風の楽団、バンブー・シダー・オークで世界的
もに活動する岡野弘幹。考えればもう長い付き合いで、虹の祭りやヒロシマ原爆の残
り火を各地で灯すムーブメントや、そしてWorld Peace & Prayer Day 2004 JAPAN開
催の事務局などを一緒にやってきたことは前にも書いたとおりだが、お互いの子ども
たちが年も近いこともあって家族ぐるみのつきあいも長い。
岡野君のコンサートの時やフジロックの苗場での初めての夏、翌年ヒロシマの火と共
に行ったイギリスのグラストンベリー・フェスティバルでも、小さかった子どもたち
は自由に遊び回っていた。そのあかりちゃんも高校卒業か、とうれしくなって、それ
でお言葉に甘えて出かけて行った。
あかりちゃんは中学の頃は和歌山の紀の川上流にある全寮制のフリースクールに通い
、その後高校では見事なギャルに変身し、そして17才でシングルママになった!!
この日も1才を過ぎたばかりの愛娘のあいねちゃんをだっこするヤングママだったけど
、ママになってからはすごく大人になった。考えれば少し前の日本や、いまでもイン
ディアンたちの世界では17才くらいで母親になることは当たり前だけどね。もちろん
あかりちゃんはシングルママを選んだから、その分岡野君がヤングじいじとしてサポ
ートし、あかりちゃんの弟の高校生のヒロくんもヤングなおじさんをやり、家族みん
なで支えている様子が見ていて微笑ましい!
そんなファミリーでのお祝いの夕食はとても楽しくて、その頃しばらく続けていた禁
酒もこの日はひとまず解禁し、楽しいひと時とさせてもらった。
そんなパーティもたけなわの頃、自然と話題が原発のこととなった。
ちょうどその頃、山口県上関町での原発予定地、田ノ浦海岸で中国電力担当者と、雇
われた警備員500人。それに工事作業員たちが大挙して、予定地海岸埋め立てを強行
しようと押し掛けてきた。そしてそれを監視する警察官、海上保安庁などと、それに
反対する対岸3,5kの祝島の島民とシーカヤッカー有志、地元上関や近隣からの人たち、
加えて全国から集まって来た人たちとの間で、一発触発のにらみ合いの事態がもう一
ヶ月近く続いていたからね。
また、それを連日U-STREAMで流していたから、そんな話が自然と出たのはしょうが
ない。
ぼくは忙しい日々と重なって駆けつけられずにいたけれど、たくさん仲間や天空のメ
ンバーも行ってたりして、それもあって主に岡野君に話をしたつもりだった。
そしたらあかりちゃんがその話題に積極的応えるではないの〜!聞くとすごく原発の
ことにも詳しくて、チェルノブイリ事故にも精通していてビックリした。
もちろん、あかりちゃんは岡野君の娘として、小さい頃からイギリスのフェスに毎年
通っていたり、海外、国内関わらずミュージシャンやアーティスト、ピースムーブメ
ントに関わる人たちが家に泊まり込んでいたり、また日本中コンサートで連れて行か
れて、その先々でいろんな活動、暮らしをする人たちと出会っていたりしているから
、知らず知らずに耳や体験を通して、他の同世代に比べていろんなことの知識がある
のは理解できる。
けれど、つい最近のギャル時代を何年か見ていたから、そんな社会的なことに興味が
あるなんて、それほど思っても見なかったから、ちょっとビックリだ!
でも聞いてみると、中学のフリースクールの時の卒業発表かなにかで、チェルノブイ
リ事故をテーマに選んで自分で積極的に学んだという。だから、原発がひとたび事故
を起こすとどうなるか、何をもたらすのか、をなるほど良〜く知っているのだ。
だから上関原発はぜったいダメ!原発はありえない!と言う。
そんな話をあかりちゃんやヒロくんとしながら、その時思ったのは、「あぁ、彼らこ
そがこれからの未来に生きて行かなければいけない世代なんだ。そして、あいねちゃ
んたち次の世代に世界を繋げていかなければいけないリアルな現実があるんだな!」
って。
そしてそれは、ぼくらがあかりちゃんたちが小さい頃に、そんな自分やまわりの子ど
もたちを持つ親になった頃に感じた、理屈を抜きにした、同じ切実なリアリティだっ
たってことも思い出した。
そんな次の世代の想いがすごくうれしくて、久しぶりのワインも進み、心地良いまま
この日は岡野君ちに泊めてもらった。
翌日、いい酔いが残る朝を迎えてモーニングコーヒーをいただき、そのまま仕事場に
戻った。まだ少し酔いが残る感じで、水を飲んだりしながらスタジオでくつろいでい
た頃だったか、あの2時46分がやってきた。
ここ大阪北区の西天満にある仕事場は、太平洋戦争で大空襲を受け一面火の海になっ
た際にもまぬがれて、またバブルの頃の地上げの嵐にも生き残った築100年の古民家
を改装したところ。
この2ヶ月半前まではLOTUSROOTSという名前でカフェ・ギャラリー・ショップをや
っていて、ぼくも内装、ショップ、イベントなどに関わっていた。
その屋根の上には8枚のソーラーパネルを載せて、独立系ソーラーシステムで照明と
音響を賄い、その貯めた太陽からの電気を使いSOLAR LIVE、SOLAR CINEMAと銘打
って月一くらいで続けていた。そんな古い、けれども個性的な建物を仕事場にして、
時には寝泊まりもしていた。
この日、3月11日2時46分は大阪でも場所によって違ったみたいだが、ここはゆっくり
と揺れる感じが続いて、最初は昨夜のワインが残ってめまいがするのか、とほんとに
思ったほどだった。
けっこう長く、というか何度か揺れたのかな?なので、スペースを飾るつり下げたオ
ーナメントが揺れているのを見て初めて、あ!地震だ、と気がついた。すると電話が
鳴って「いま地震あったけど、だいじょーぶ?」と心配する彼女からだった。
同じ大阪市内でも、そっちは少し大きかったみたいだ。そうして事の全容が少しずつ
分かってきて、事態の大変さに凍り付いた。
神奈川に住む娘の安否の確認のため、最初の頃はなんとか電話はつながって、話がで
きたので安心した。ここにはテレビは置いてないので、主にネットからの情報や映像
と、すぐにラジオをNHKに切り替えて、逐一ニュースを聞いていた。
そうして夕方になった頃、岡野君からも電話があって、いろいろと話していたら、ラ
ジオから福島原発での深刻な事態を知らせるニュースが流れた。それをすぐに岡野君
に伝えると、「ウソやん!」って、、、会話が凍り付いたことを今でも鮮明に覚えて
いる。
最初はやっぱり震源地に近い分、宮城の女川原発が心配で、いつものことながら原発
で何か起きているという情報は、めったに知らされることがないから、その動向を注
意深くチェックしていた。ここで火災が起きているというニュースもあり、やっぱり
何かが起きている!と緊張しながら、事の推移を注視していたら、まさか福島が!そ
れも複数で起きるとは!!それこそ夢にも思いたくもない事態が現実化した。
まあ、ここからの話はみんな体験して、そして一年後のいまも続く事態となっている
ので、あえてもう書かないけれど。
さて、その数日後、岡野君から連絡があった。あかりちゃんたちが同世代の若者たち
といっしょにNO NUKESのデモを考えているから、もし時間があれば、その第一回目
のミーティングに来て、いままでのピースウォークの話や経験から何かアドバイスと
かあったらしてやってくれへん?と言われた。
もちろんアドバイスうんぬんよりも、若い世代が自発的に動き出した!そのことがう
れしくて、先ずはそんな想いを感じたくて出かけて行った。
会場となったチャクラという友だちの店で、あかりちゃんとフリースクール時代の友
だちが来ていた。そこに岡野君とチャクラのあっちゃん、自分含めて数人の親の世代
が参加して最初のミーティングがあった。
4月に大阪で長年、脱原発の活動を行っている人たちが主宰するNO NUKESデモが予
定されてるから、先ずはそこに合流して一緒にやればどうか?そんな話をしたけど、
最初のプランでは別の日に若者だけでやってみたい、とあかりちゃんたちは言う。
その頃、脱原発じゃないけれどフリーチベットのデモなんかも大阪であって、それを
主宰したあっちゃんも言ってたのが、右翼団体が押し掛けて来て、ヒドい言葉やイヤ
な言葉も浴びせられたりした。そんな経験から、デモとか経験のない若い人たちが、
いきなりそんな洗礼?を受けるのはどうか〜?と。はじめてデモを体験する若い世代
が、そんな過激な言葉をいきなり浴びさせられたらどうなのか?という親心にも似た
気持ちだろう。
あかりちゃんも、「自分は親や家庭環境で原発とかの危険性は知ってるからいいけど
、周りの同世代の友だちは、原発がないと電気が足りないと普通に思っているし、そ
の危険性や矛盾なんかを疑問に思ったり、関心持ってる友だちはおらんから、だから
そんなフツーの友だちにこそ知ってもらう為に、もっと楽しい感じで、先ずは始めて
いきたいねん!」と言う。
もちろんフクシマが大変になり、それが続いている直後の時期だったから、それ以前
とはだいぶ状況も変わっていたけれど、まだその頃の一般のテレビや新聞とかマスコ
ミは、いまだ政府や東電の発表を追従する報道が多く、メルトダウンや健康への深刻
な被害などを伝えるニュース等は圧倒的にネットを見て調べている人に限られていた
と思う。
そんななかでのあかりちゃんたちの切なる想いは、それなりによく理解できた。この
時も思ったのは、このいま起きつつある大変な事態は、自分たち若い世代がこれから
長い時間つきあっていかなければいけないことだと本能で感じている感覚なんだ、っ
てこと。そしてあかりちゃんは直接あいねちゃんという、次の世代の小さな子どもを
抱えるなかで感じる、切実な問題のリアリティだということだ。
でも、その切実で深刻な事態に対して出口が見えないもどかしさと、それでも光を求
めて動かざるを得ない衝動に突き動かされている、そんな現実は伝わってくる。
それはもちろん若い世代に限らず、この事態に直面したもの全員が感じている生存本
能のようなものだろう。でも、チェルノブイリ事故の教訓から何も学べなかった日本
のいま生きている全員が、この事態を前にやりきれない想いを抱き、硬直するしかな
い中で、少数の大人たちが子どもを先ず守ろう、妊婦や若い母親、女性たちを守ろう
と動き出し、それと連動するかのように、自分たちの未来をどう選択し、どう答を出
して行くのかが、いまこの瞬間に切実に問われている!そんな若い世代が動き出した
のは必然だ!
とにかく未来を想像し、思考を停止させずに、先ずは必死に考えていくしかない!
そうして、少しでも前を向こう!進んでいこうと!そんな先ずは小さな動きでも、ど
んなアイデアや動機でもいいから見つけていきたい、そんな必死の想いだけはひしひ
しと伝わってくる。。なので、デモやウォークという行動の前に、定期的に若者たち
が集まって、「しゃべり場」のようなミーティング?イベント?サロン??タイトル
はなんでもいいから、そんな場を重ねたら?って。そんなことだけアドバイスさせて
もらった。
そんな若者たちの動きは、やっぱりすごいね!早い!あっと言う間に形を取り始めて
、翌月だったか、岡野君や桑名晴子さんたち親世代の賛同そして参加協力も得て
Think the futureというイベントを開催!その後も「若者会議」という名前で定期的な
集まりを続け、少しづつ同じ想いを持つ同世代の参加者も増えていった。
2010年秋の生物多様性国際会議で無期限断食に参加した、モモの家の若者ゲンちゃん
や、3/11の地震の少し前に上関原発計画中止を訴えて広島の中国電力前でハンガース
トライキを行った20才前後の若者たちと必然的に繋がって、夏の暑い頃にはその仲間
たちが東京の経産省の前で原発廃止を訴えて10日間のハンガーストライキを行ったり
もした。
また福井の原発銀座近くに合宿に出かけたり、イベントを和歌山バグースなどで開催
したり、また関西電力本社前で座り込みを続けたり、そんなメンバーたちが原発の是
非を問う、市民投票の署名集めにも積極的に関わっていく。
そんな年明けて成人式の頃、今はあかりちゃんのパートナーとしても、共にいい感じ
でやっているゲンちゃんが成人式を迎えるにあたり、10代20代の若者たちが数人、京
都比叡山から大阪まで何十時間も夜も寝ずに歩き、その事をもって成人式のお祝いと
したりして!!かなりサイコーにやってるね!
今やぼくは、そんな彼らに背中を押され、申し訳程度に署名を集めるのを手伝ったり
(苦笑)、連中の元気で純粋な行動力から、ともすれば暗くなりがちの、このいまの
時勢に大変元気をもらってる次第なのです!
この前もあかりちゃんがお父さんへのバレンタイン・デーのプレゼントにTシャツを
見に来てくれて、自分用や弟のヒロくん、ゲンちゃん用にも買ってくれた。その時に
、今度は若者たちで、NO NUKESのフリーペーパーを作るって言うから、ぼくも一口
賛同することにした。そして後日連絡があって、SLOW Turtle Tシャツは周りの若い
友だちがカッコいいと言ってくれるので、ぜひファッションページに載せたいと聞い
て、うれしかった!!
そして先日一年目の3/11バイバイ原発OSAKAデモであかりちゃんに会ったら、その
フリーペーパーが完成したって見せてくれた!
その名もTHINK THE FUTURE !!

こんなフリーペーパーなんて、もちろん今まで作ったことないから、お金も含めてけ
っこう大変だったみたいだけど、若者たちで手分けして一生懸命作ったそうだ!!
これは自分たちと同世代で、いままで原発のことなんかに無関心だったり、事実や情
報が知らされてないから、あんまり詳しく知らないまだまだ多くの若い人たちにこそ
知って欲しい!って。そんな想いで作ったフリーペーパーだって聞いて、すごくうれ
しかったし、なんか「ありがとう〜!」って、ね。。。
自分たちの未来を真剣に考えて、そして行動し始めた、そんな世代。ぼくらの娘や息
子たちの世代。ゲンちゃんはこの日3/11から沖縄を出発して日本を縦断するピースウ
ォーク7Generations Walkで歩き始めたしね!
インディアンの人たちに学んだ7世代先の世代、未来の子どもたちのことを考えて行
動する。そんな虹の戦士の時代がやってきた!それこそが希望だし、光だ!
彼らの活動はfacebookにもアップされています♫
https://www.facebook.com/pages/THINK-THE-FUTURE-No-Nukes-Vol1/254082654671174?ref=ts
THINK THE FUTURE !!
(あかりちゃん、あいねちゃん♫ 3/11 バイバイ原発OSAKA)
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